その口臭の臭いは歯に付着しているプラークが原因かもしれません
口臭のその原因は
口臭の主な原因を下記のグラフに示しました。
病的口臭や生理的口臭のように実際に口臭を感じるものと仮性口臭症や口臭恐怖症ののように他人は口臭を感じないが自分に口臭があると思い込んでしまうものに分けられます。
その他に口腔内とは関係がない疾患などによる口臭があります。
その中でも病的口臭や生理的口臭はプラークと密接に関係しています。
病的口臭とは
口の中の歯周病や虫歯などの病気が原因となる口臭のことをいいます。時間帯等に関係なく口臭があるのが特徴です。歯周病や虫歯が原因であれば歯科医院へ行って歯の治療をしてもらえば口臭も良くなります。
生理的口臭とは
生理的口臭は誰にでもあるもので、朝起床時、空腹時、緊張している時に口臭を感じやすいのが特徴です。日中は食事や話すことにより唾液がよく分泌されているますが、就寝中や緊張していると唾液の分泌量が低下し、口腔内の細菌が増えることで口臭の原因となるもの作られてしまいます。
仮性口臭症とは
自分では口臭を感じるが実際に口臭の検査を行っても口臭を認められないものです。
口臭恐怖症とは
実際に口臭はないが、口臭があると思い込んでしますような状態をいいます。
全身疾患由来とは
消化器系疾患、呼吸器系疾、患糖尿病など体の疾患が原因で発生する口臭のことをいいます。
そもそもプラークとは?
プラークは、歯に付着している、白いネバネバしたかたまりをいいます。プラークは、水に溶けにくく、歯にしっかりと付着しているため、うがいなどでは簡単に落ちず、歯ブラシや歯間ブラシでなければ、きれいに落とすことが出来ません。プラークのことを歯垢とも呼びます。たくさんの種類の細菌が棲み着いており、わずか1gの1/1000のプラークに、1億個以上の細菌が生息しているともいわれています。
プラークの形成
食べ物の食べかすやなどが歯に付着し、その中で細菌が繁殖します。そして細菌同士が集合して、細菌の巣を形成し始めます。その巣の中に様々な細菌が入り込み更に成熟していきます。巣が成熟していますと簡単は取れなくなり、このプラークを放置してしまうとむし歯や歯周病の原因になる可能性があります。むし歯や歯周病を予防する上でもプラークを除去することが大切です。
プラーク(歯垢)が唾液の中のカルシウムやリンと結びついて、石灰化した硬いかたまりのことを歯石と呼びます。歯石の表面はザラザラしているため、その上にさらにプラークが付着しやすくなります。
歯石になってしまうと、歯磨きなど自分では取り除くことが出来ないため、歯科医院にて特殊な専門の器具を使って除去することしか出来なくなってしまいます。
プラークが臭いを発生させる
口臭の多くの原因物質(口臭成分)は口の中にいる細菌が作り出します。つまり、プラークに中に棲みついている細菌がタンパク質や炭水化物を代謝・分解する際に細菌の排泄物として口臭成分が作り出されるのです。その中でも歯周病菌はタンパク質などのエサを分解する際に、腐った魚のようなニオイの「メチルメルカプタン」や腐った卵のようなニオイの「硫化水素」といった悪臭を放つガスを発生させます。
これがプラーク(歯垢)が臭い理由です。
プラークが付きやすい人の特徴
・きちんと歯が磨けていない人
・歯並びが悪い人
・歯列矯正中の人
・甘いおやつを食べる人
・お酒やタバコを吸う人
プラークを綺麗にするには
プラークは歯に付着する細菌の塊とお伝えしました。汚れを放置してしますと歯石という状態になってしまい自分では落とせなくなってしまいますので、食後や寝る前の歯磨きがとても重要です。
特にプラークが付きやすい場所を知ることで、磨き残しを少なくすることができます。
プラークがつきやす場所
下記の図に示す場所は歯磨きなどをし難く磨き残しが多いといわれている場所になりますので、日頃からこの部分を意識しながら歯磨きし、歯石の元であるプラークをしっかり除去しましょう。
舌苔と口臭
生理的口臭の原因は舌苔
生理的口臭の最大の発生元は舌苔といわれています。
みなさん、自分の舌に白い苔のようなものが付着しているのをみたことがあるのではないでしょうか?
舌苔とは舌の奥のほうに付着している白~薄茶色の細菌の塊なのです。
舌の表面には凹凸があり、ここに食べかすや細胞が剥がれ落ちたものが溜まることで細菌のエサとなり、口腔内の常在菌や歯周病菌などがこのエサに含まれるタンパク質を分解し口臭の臭いとなる成分を発生させます。
口呼吸の人や唾液の分泌が少ない人は口の中が乾燥しやすくなり、細菌が繁殖する原因にもなります。
食事で噛むことは舌苔を減らす
4週間流動食だけ食べた人のは舌苔が増加し、舌全体に厚く溜まることが調査によって分かっています。
つまり、食事中に歯を使ってきちんとかまないと舌苔が増え口臭の原因になるのです。
食べ物は歯を汚す原因でもありますが、一方で「かむこと」で唾液の分泌が増えたり、食べ物が舌にこすりつけられることで舌をキレイにする働きもあります。
舌清掃を行って舌を清潔に保つことが効果的です
舌清掃に使うブラシは、専用の舌ブラシや軟らかいハブラシを使いましょう。
舌乳頭のを見分ける
舌の表面は「舌乳頭」という突起に覆われていています。
一部の方では乳頭が角化して先端が白くみえる場合があります。
舌乳頭の場合は、一生懸命に磨いても白色は取ることができませんので注意が必要です。
舌清掃をする時の注意点
舌を磨く際は、強い力で磨き過ぎないことが重要です。
舌はとてもデリケートな組織のため傷つきやすいので、舌の粘膜や味を感じる味蕾(みらい)を傷つけないよう、軽い力で行いましょう。
舌苔が減少し。茶色っぽさが薄まれば十分です。
真面目な方は口臭ととにかくなくそうと、とことん磨いて出血させる恐れがありますので気を付けてください。
まとめ
自分の口臭がドブ臭いと感じる方は臭いを改善していくことがとても大切です。
歯と歯の間のプラーク除去は、歯ブラシでは届かないためデンタルフロスや歯間ブラシといった歯間清掃用具の使用がおすすめです。
口臭が気になる人はまず、ご自身の歯にプラークが着いていないか鏡で確認してみてください。
また、舌苔が多く付着している場合は口臭の原因となりますので清潔に保つことが大切です。
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