健康診断の結果をAIが分析し将来の健康リスクを予測する時代
みなさんは健康診断結果をどのように活用していますでしょうか?
特に指摘がなかったから安心して終わってないですか?
それとも、指摘事項があったけど今は特に症状もないし実際に何をやったらいいのか分からないと思っているのではないでしょうか?
今回のコラムでは健康診断にAIを活用した新しいサービスについて紹介します。
検査値の基準範囲と判定区分とは
検査値の基準範囲
健診や人間ドックで用いられる基準値とは、健康な人々の検査データを統計学的に算出した数値のことです。
このデータは、20〜60歳くらいまでの健康な人の検査成績をもとに、上限と下限の2.5%ずつを除外したもので、健康な人の約95%が含まれる範囲として定義されています。
つまり、「現時点では健康と考えられる人の95%が含まれる範囲」が基準値ということです。
一見、合理的に設定されているように感じますが、そもそも健康という判断基準が良く分かりませんし、逆の見方をすると健康でない人も基準値内に入る可能性もあるということも意味しているとも言えるかと思います。
判定区分
判定区分に関しては健康診断の結果を受取った時に「A」「B」といったアルファベットが記載されているのを見たことがある人は多いのではないでしょうか。
これは検査結果の判定区分を示したもので「A」「B」「C」「D」「E」「F」の6段階あります。
具体的には、「A」は「異常なし」、「B」は「軽度異常」、「C」は「要再検査・生活改善」であることを示しています。
「D」になると「要精密検査・要治療」となり、「E」は「判定保留」となります。「F」は「治療中」と記載されます。
https://www.ningen-dock.jp/wp/wp-content/uploads/2013/09/2022hanteikubun-3.pdf
健康診断が必要とされている理由
健康診断の目的
健康診断は生活習慣病の該当者や予備軍を早期に発見し減少させていくために、保健指導を必要とする人を選定することを目的としています。
特に、メタボリックシンドロームと呼ばれる内臓脂肪症候群に着目した検査です。
メタボリックシンドロームに着目する理由
メタボリックシンドロームは生活習慣と密接に関係しており、高血糖や脂質異常、高血圧などの症状を引き起こす可能性が高まります。
これらが重複した場合には、重大な病気の発症の可能性が高くなるとされるため注意が必要です。
ただし、糖尿病や高脂血症、高血圧などは予防可能です。血糖や血圧をコントロールすることにより、病気の予防にもつながる効果が期待できます。
注目される健康診断×AI技術
検査数値も適正値の幅はあるけれど、すべての人で同じ基準値っておかしいと思いませんか?
性別、年齢、体格、遺伝的な体質、生活環境など様々な違いがある中で今の健康診断の結果を健康に維持に活用するためにはどうしたら良いかの、様々な企業がその課題に取組んでいます。
最近では健康診断結果を生活習慣病の発症や重症化の予防に活用した個別化予防にAI技術が使われています。
具体的にどのようなものかというと、健康診断の結果から将来の生活習慣病リスクを予測するというものです。
今から未来へ
健康診断の結果は時間軸で考えるとその時点の結果しか反映されていません。
極端な話をすると、健康診断の件は特に問題はなかった人が、その後一週間暴飲暴食して再度検査をしたら異常値がでるかもしれないということです。
健康診断のAIを活用した生活習慣病リスクを予測は過去の膨大な健康診断データや生活習慣データなどを元に今後どのようになっていくのかというところまで予測してくれます。
過去の健診結果があるとより予測精度も向上します。
今回の健康結果はすべての項目で適正値の範囲内であったが、AIを使って将来を予測すると数年後には適正値を超える予測がでるかもしれません。
今の結果は良くても今後のリスクがあると分かれば前もって予防や対策ができる時代になってきました。
また、どのような項目で今後リスクが高くなるかということも予測してくれます。
膨大なデータからどのような生活習慣がリスクを高くしている要因かといったこともAIで推測することができるため、個々人でそれぞれの見直すポイントも絞られ、検査数値の改善効果が最も高い生活習慣の改善情報が可視化され、今後のリスク改善のための計画が立てやすくなるメリットもあります。
健康診断にAIを取り入れるメリット
クリニック・薬局のお客さま
・健康や予防意識の高いお客さまを自然に集客、かかりつけ化できる
・受診すべき未病患者さんの受診促進や健診や接種での来院者のフォロー
・生活習慣指導の資料準備や指導時間の効率化、指導内容の標準化
健康保険組合等団体の健康支援室
・健康相談のための資料作成の効率化と時間短縮
・個人の身体状況や生活習慣を把握した効果的な指導や相談が実現
・ 将来発症予防のための継続的な関係性によるかかりつけ化の実現
・健康管理への意欲を促し、自発的に受診の継続が期待出来るようになる
・測定値の改善効果を確認することで、指導内容の評価やフィードバックが可能となり、指導効果の向上が期待できる
これまでの健康診断とは違う将来を見据えた、質の高い個別化予防に健康診断AI解析サービスでを活用してみませんか。
健診結果のサポートや指導にも活用できます。
このような課題を抱える医療機関様、薬局様、健康組合様、企業様など、ご興味がありましたらお気軽にお問い合わせください。
利用者(患者さん)は…
・痛みや症状が出るまで来院しない
・身体の状態を説明しても聞かない
・熱心に指導しても行動しない
・当事者意識を持ってもらえない
・企業健診で訪れた社員のお客さまをうまく診療へ集客できない
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