自分の口臭を簡単にチェックする方法
日本人は口臭に対する意識が低い?
欧米人に比べて日本人は口臭に対する意識が低いと言われています。
あなたは口臭がキツイ人と話をしたいですか?
話したいと思う人はほとんどいないと思います。
日本人ははっきり言わない文化なので、あなたと話している時に顔は笑顔でも内心あなたのことを不快に感じているかもしれません。
最悪の場合、あなたに近寄りたくないとも思っているかもしれません。
結果として、ビジネスや恋愛、家族と良い人間関係を築くチャンスを失ってしまう可能性があります。
きれいな口元は相手に清潔感、誠実感、そして仕事ができるなど好印象を与えます。
悪い印象を与えない為にも自分の口臭を意識するきっかけになればと思います。
口臭の主な原因
口臭はそもそも何が原因で発生しているのだろうと思ったことはありませんか?
原因はいくつかありますが、口の中が原因のケースがほとんどです。
口腔内の細菌によるもの
口の中にはたくさんの細菌がおり、食べ物のカスなどを栄養源(エサ)として分解する際に、口臭の原因物質となる口臭成分が発生します。
この口臭成分はVSC(揮発性硫黄化合物)と呼ばれ、卵の腐ったニオイや野菜が腐敗したようなニオイを発生させます。
この口臭成分はいったん唾液に溶けたあと、呼気中に気化して口臭として自分や他人が感じるニオイとなります。
細菌が関わるケースとして生理的口臭と病的口臭があります。
生理的口臭
これは日常で誰にでも起こりうる口臭で起床直後や空腹時、緊張時などには特に強くなる傾向がありますが、これは唾液の分泌が減少しているときには細菌が増殖し、口臭の原因物質が作られやすくなってしまうためです。
また体調不良やストレス、生活習慣の乱れ、女性の場合は生理・妊娠などに伴うホルモンバランスの変化などが原因で発生する場合もあるといわれています。
病的口臭
歯周病や虫歯などがあると強いニオイを発生する原因となります。
口呼吸
日本人では4人に1人が口が乾燥している「ドライマウス」という状態ともいわれています。
冬は特に空気が乾燥しているのでお口の中がますます乾燥しやすくなります。
お口が乾燥すると、唾液の量が減り、唾液がもつ自浄作用や抗菌作用がうまく働かなくなります。
唾液が減ると、歯と歯のすき間にたまった食べカスや歯垢をきれいに流すことができず、むし歯菌や歯周病菌が繁殖しやすくなり、口臭が強くなる原因になります。
人は本来、鼻で呼吸する生き物です。
鼻で息をすることで、鼻毛や粘膜がホコリや異物をブロックします。
そのため、鼻呼吸をすることで、免疫力を高めたり、酸素が全身に行きわたることで疲れにくい体になり、代謝が向上する、 集中力が長く続く、睡眠の質が上がるなど様々なメリットがあります。
口腔内の環境を維持するだけでなく、身体に様々なメリットがありますので、鼻呼吸を是非意識してみてください。
飲食物
こちらは想像しやすいと思いますが、ニンニクやニオイが強い食べ物を食べた時のあのニオイです。
ニンニクやアルコール、一部の薬物などを摂取・服用し、血液中の濃度が高まると口臭を生じるとされます。
からだの病気によるもの
実は何らかの疾患があると臭いとして表れることが知られています。
ほとんどが病的口臭や生理的口臭ですが、鼻やのどの病気、呼吸器系の病気、消化器系の病気、糖尿病、肝臓疾患などが原因で口臭が起こる場合もあります。
臭いが出やすいタイミング
病的口臭の場合は時間を問わず口臭が感じられますが、生理的口臭の場合は時間や環境によってニオイの強さや感じ方が変わってくる場合があります。
口臭は、起床直後に最も高い値を示します。これは夜間に唾液の分泌が減少することで細菌が増殖し口臭の原因物質である揮発性硫黄化合物(VSC)がたくさんつくられるからです。
食事や歯磨きで、口の中の細菌は減少したり、刺激によって唾液量が増加すると口臭は弱くなります。
また、緊張したときや空腹時にも生理的口臭が強くなってきます。
下記に示すように、生理的口臭には図に示すように日内変動(1日の変化)がありますが、ニオイがゼロ(無臭)になるということはありません。
このように健康な人でも、口臭が一時的に強くなるときがあることがありますの他人が不快と感じるレベルより低い値を維持することが重要といえます。
口臭をチェックする方法
1. 唾液の臭いを嗅ぐ
手順ですがまずは手をよく洗いきれいな状態にしましよう。
清潔な指で舌の上や歯と歯茎の間の部分を軽くこすります、指先に付いた唾液のニオイを嗅いでみましょう。
舌の上だけで臭いを嗅いだり歯と歯茎の間の部分だけで臭いを嗅いでみると特にどの部分が臭うかが分かります。
- 唾液が臭う:口臭の可能性があります。
- 唾液が臭わない:口臭の可能性は低いです。
2. コップやビニール袋に息を吹き込む
清潔なコップやビニール袋を用意しましょう。古いものだと、コップやビニール袋自体に臭いで判断が難しくなる場合があります。
清潔なコップやビニール袋に息を吹き込み、口を閉じてしばらく置きます。その後、鼻を近づけてニオイを嗅いでみましょう。
- 臭いを感じる:口臭の可能性があります。
- 臭いを感じない:口臭の可能性は低いです。
3. 舌の色を確認する
舌苔が厚く、白い場合は口臭の原因となる細菌が繁殖している可能性があります。舌を軽くこすって、ピンク色に戻るか確認しましょう。
ただし、
舌の表面は「舌乳頭」という突起に覆われていています。
一部の方では乳頭が角化して先端が白くみえる場合がありますので誤って磨き過ぎないようにしましょう。
- ピンク色に戻る:口臭の可能性は低いです。
- 白く濁ったまま:口臭の可能性があります。もしくは乳頭が角化して先端が白くみえる。
4. デンタルフロスや歯間ブラシの臭いを嗅ぐ
道具を使った簡単な方法としてデンタルフロスや歯間ブラシで歯と歯茎の間を掃除し、ニオイを嗅いでみましょう。
- 臭いを感じる:歯周病による口臭の可能性があります。
- 臭いを感じない:歯周病による口臭の可能性は低いです。
5. 市販の口臭チェッカーを使う
本当に手軽で簡単に口臭を調べたい場合は口臭チェッカーを使って、客観的に口臭を測定することができます。
臭いを感知するセンサーがついて悪臭のもととなる揮発成分を測定し、ニオイの有無を判別する仕組みです。
ただ、タバコのニオイや食べ物のニオイでも反応してしますことや息の吹きかけ方などで測定結果が変わってしまうため正確に測定しているとは限りません。
家でもできる口臭対策
1. 口腔ケアを徹底する
歯磨き
なんだ歯磨きかと思われるかもしれませんが、口臭を防ぐためには、歯を磨くことが最も重要です。
食べかすが口の中に残ったまま放置していると舌苔が増える原因となったり、プラークの細菌が増殖し口臭を発生する原因となります。
歯ブラシの毛先は小刻みに動かし、歯垢をしっかり落としましょう。
デンタルフロス
歯ブラシでは届かない歯間部の汚れを、デンタルフロスで取り除きましょう。
舌磨き
舌苔は口臭の原因となる細菌の住処です。舌専用のブラシやガーゼを使って、舌の表面を優しくこするようにしましょう。
2. 水分補給をこまめに行う
唾液は口臭を予防する効果があります。水やお茶などをこまめに飲んで、唾液の分泌量を増やすことが口臭予防にも役立ちます。
3. ストレスを解消する
ストレスは口臭の原因となることもあります。適度な運動や睡眠、趣味などを通して、ストレスの解消にも取り組んでみてください。
リラックスすると副交感神経が優位になり、唾液が出やすくなります。
4. 禁煙する
喫煙は口臭の原因となるだけでなく、歯周病などの口腔内疾患のリスクも高めます。
5. 食生活を見直す
ニンニクやネギなど、口臭の原因となる食品を控えるようにしましょう。
食物繊維やビタミンCを含む食品を積極的に摂取することで、口臭予防効果が期待できます。
口臭と歯周病のリスクを自宅で簡単にチェックできる検査キットもございますので、この機会に一度如何でしょうか?